緊張しているのは、今の自分が本気だから


最近、レッスンでも「試合が怖い」「緊張して力が出ない」
「どうしたら勝てるのか分からない」という声を本当によく聞きます。


そんな悩みを持つ方へ、今日は試合がもっと楽しくなり、
自分の成長を実感できるようになる考え方をお届けしたいと思います。


多くの方は、
試合を「実力を証明する場所」だと思い込みがちです。


だからこそ、自分のショットが打てないと落ち込み、ミスが増えると自信をなくし、
結果にばかり目が向いてしまいます。


しかし本来、試合は実力を計る場ではなく、
練習では経験できない刺激や感情を体験する“特別な練習の場”です。



緊張することも、焦ることも、判断に迷うことも、
すべてが試合でしか得られない貴重な経験です。


だから、うまくいかないのはあなたが弱いからではなく、
ただ試合という環境に対してまだ経験が足りないだけなのです。



試合で緊張してしまうことをネガティブに捉える方も多いのですが、
緊張は決して悪いものではありません。


むしろ「勝ちたい」「良いプレーをしたい」という強い気持ちがあるからこそ、
体と心が敏感に反応している証拠です。


もし本当に興味のない試合や、どうでもいい相手との対戦なら
緊張なんてしないはずです。


そう考えると、緊張している自分を否定する必要は全くありません。


大切なのは、緊張を「悪者」にしないことです。


「緊張しているのは、今の自分が本気だからだ」と受け入れるだけで、
体の余計な力がスッと抜けてプレーが安定していきます。


試合になると、つい「もっといいショットを打たないと勝てない」と思ってしまいますが、
実際には素晴らしいショットよりも“正しい選択”ができるかどうかの方が大切だったりします。


相手が嫌がる展開を作ること、リスクの少ないプレーを選ぶこと、
自分がミスしにくいコースを使うこと。


これらは特別な技術がなくてもできることですが、
試合を通じて判断が磨かれていきます。


そして、
この判断力は練習だけではなかなか身につきません。


試合の独特の緊張感や相手のプレッシャーが
ある中でしか育たない能力なのです。



また、多くの方が試合で力を発揮できない原因の一つに、
1ポイントに対する“重さ”の感じ方があります。


ミスした瞬間に落ち込み、良いプレーが決まると浮かれてしまう。


この気持ちは当然ですが、本来テニスはポイントの積み重ねで勝敗が決まるスポーツなので、
一つのポイントの成否に必要以上に気持ちが揺れてしまうと、次のプレーにも影響が出てしまいます。


大事なのは、どんなプレーがあっても気持ちを流し、
常に「次のポイント」に心を向けることです。


強い選手ほど、ミスをしても表情を変えず、心を乱さず、
すぐに次に切り替えていきます。


その姿勢こそ、試合で強くなるための本質です。


そして、試合に出ること自体に大きな価値があります。

緊張に慣れ、判断が洗練され、

自分の弱点がはっきり見えるのは試合ならではの成果です。



試合に出るたびに、
あなたのテニスは確実に前へ進んでいます。


どれだけ経験豊富な選手でも、最初は試合に飲まれていました。


何度も試合に出る中で、自然とメンタルが強くなり、
体が自動的に動くようになっていくのです。


だから結果にとらわれる必要はありません。


勝っても負けても、
試合に出た時点であなたはひとつ成長しています。


試合に出ると気づくことも多くあります。


自分は思っていた以上に粘れる、と感じる瞬間もあれば、
風や太陽の影響を考える余裕がなかった、という気づきもあるかもしれません。


自分では気づかなかった強みが顔を出すこともあれば、
予想外の弱点が見つかることもあります。


そのどれもが、
次の練習で取り組むべきヒントになります。


試合の中で現れる課題は、
あなたの上達を加速させる“宝物”なのです。


試合はただの競技ではありません。


自分自身と向き合い、自分を知り、感情と向き合い、
心の扱い方を学ぶ時間でもあります。


「緊張する自分を受け入れられるようになった」
「負けても引きずらなくなった」
「小さな成功に気づけるようになった」


こうした変化は、
人生のあらゆる場面にも役立つ力です。


だからこそ、試合は怖がる必要のない場所です。


むしろ、あなたの可能性を大きく広げてくれる
貴重なステージです。


もし、それでも迷いが消えないのなら、
個別でもメール相談を受け付けていますので、
気軽に質問をしてください!


当然、試合以外のお悩みでも大丈夫ですよ^^

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では!

スリー

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