サーブのレッスンを行っているときに、
「回転を掛けたらネットを越えないのですが、どうすればいいですか?」
という質問を受けました。
確かに回転を掛けたら空気摩擦で抵抗を受けるので、
ボールの飛びが抑えられます。
なので、ネットに掛かってしまう方には、
普段より高い軌道でボールを打ってくださいと伝えているのですが、
その方は「もっとスピードも出したいです」と言ってくるのです。
そうなると話は変わってくるので、
アドバイスも変わってきます。
回転はボールの飛びを抑えるので、
スピードを出したければ回転量を減らせば解決するでしょう。
ただ、回転を維持したままスピードを出したいのなら、
ボールに対して推進力を与える必要があります。
推進力とは「進行方向に進める力」です。
プロが回転を掛けながら速いボールが打てるのは、
推進力を生み出すことが上手だからと言われています。
では、
実際にどのようにして推進力を生み出せばいいのでしょうか。
答えは下半身の使い方にあります。
例えば、垂直飛びをして上に高く飛びたいとしましょう。
そうなると、進行方向は上になるので、
地面を蹴り上げてジャンプすることによって
上に推進力が働きます。
この垂直飛びに利用する推進力をサーブに活かせばいいのです。
そのためにはサーブを打つときに、
ボールに向かって地面を蹴り上げて、
推進力を生み出しましょう。
この力はサーブの速度を高める
大きなエネルギーになってくれます。
例えボールに回転を加えて空気摩擦が起きたとしても、
それを超越する推進力を下半身から生み出せば、
速いボールが打てるはずです。
ちなみに、地面を蹴り上げることによって
生み出すエネルギーは、以前お話したバイオメカニクス(生体系力学)を
応用したバイメカテニスの「アクション・リアクション」に該当します。
詳しくは動画で解説しているので、
ぜひこの機会に理解を深めてくださいね^^
↓ ↓ ↓
【「バイメカテニス2」アクション・リアクション】
では!
スリー
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