女ダブの「ゆっくりした球」や「飛んで来ない球」が苦手です


これは「あるある話」かもしれませんので、
もしかしたらあなたにも当てはまるかもしれません。


それは、
「スクールでは球筋のキレイな速いボール」が飛んでくるけど、
草トーナメントに出たら「癖のある遅いボール」が飛んでくるです。


テニススクールでは基本から学ぶので、
比較的球筋がキレイが方が多い印象があります。


だけど、
普段から独学で練習している方の中には、我流の打ち方となり、
相手からしたら球筋が読めないボールを打ってくることが
ありますよね。


また我流の弊害として、
運動連鎖が上手くいかないので、
速いボールが打てない人を見かけますが、
「あえて遅いボールを打っている人」もいたりします。


その結果、
「癖のある遅いボール」が完成するのですが、
今回はそういうショットを苦手としている方から
質問をいただいたので回答しましたよ。

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■お名前(ニックネーム可)(フリー01): Y
■性別(フリー02): 女性
■年代(フリー03): 56~60歳
■テニス歴(フリー04): 約15年
■どの記事からのお問い合わせですか?(フリー05): 超テニス塾メルマガ
■メルマガやブログへの引用可否(フリー06): 引用可(イニシャル、ニックネーム)
■シングルス派?ダブルス派?(フリー07): どちらも
■お問い合わせ内容(フリー08): 質問
■内容を教えてください。(フリー09): 


【Yさんのご質問】


女ダブの勝ち方について質問です。


今日は女ダブの試合(初級)でしたが、
1回戦2-5で負けました。


ペアも私も、普段男子と練習することが多く、
速い球強い球には強いのですが、ゆっくりした球、
飛んで来ない球が苦手です。


それでもだいぶマシにはなってきたのですが、
いざ試合となるとなかなか勝てません。


初級女ダブを見ていると、デッドゾーンにいて、
あまりラケットを振らず当てて返すだけで長短をコントロールして戦っていますが、
そちらを練習するのか、それとも自分たちのスタイルを貫くのか悩んでいます。


今日は、コンソレを運よく2回させてもらえましたが、
そちらは4-1、4-0。打って勝ちました。


私はスピン多めで深く打ってロブを打たせて、
ペアがネットで決める。


ペアのストロークははもう少しフラット系ですが、
やはり深めなので、浮いて返ってくるのを
私がネットで決めるのは同じでした。


ふわふわした球に上手く対処できないのは、
技術的に足りないところがある(要するに下手)のだろうと思いますが、
どういう練習が考えられるでしょうか?(ご覧になってないので難しいと思いますが)


また、打つなら打つでそれをとことんやるのか、
それとも自分たちも、女ダブ特化のテニスをすべきか、
どのように思われますか。


————————- ここまで ————————-

【スリーの回答】

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Yさん

ご質問ありがとうございます!
スリーです^^


女ダブの勝ち方についてですね。


普段の練習相手とは違って、緩いボールの対策ですが、
同じお悩みの生徒さんがたくさんいらっしゃるので、
その気持ちはよく分かります。


ただ、私もレッスンで上手な方と打ち合ったり、ミックスダブルスとの
対戦をするので感じることは、今回Yさんと対戦したような方は
「緩いボールを使ってディフェンスをするのが上手な人」
という印象です。


本当に緩いボールしか打てない人は、
ただただこちらがやりやすいので圧倒できます。


でも、緩いボールを上手く使ってくる人は、
こちらにリスクを負わせてミスを誘ってくるような
配球を意図的に行っている印象があります。


そんなことができる人はボールが遅いだけで
「強い人」というのが私の感動です。


実際、コンソレでは後衛が相手を崩して、
前衛で決めるというパターンによる勝利ができているということは、
こちらには得点パターンがあったということになります。


それを負けた相手にかわされたのではないでしょうか。


だとしたら、女ダブ特化というより、
「相手のディフェンスボールを決める練習」みたいに絞って
練習された方が自分たちのテニスを変えなくても済むと思いますよ。


私はレディース実戦クラスを担当していますが、攻撃されても、
相手がミスのリスクを負わなければならない場所に緩いボールで返すと、
結構ミスをしてくれることがあるので、そういうボールを決められるように
なる練習を行っています。


例えば、嫌なところにロブで返ってくるから、
最初から前衛があまり前に詰めずに、サービスライン付近から決める
「引きのテニス」や、フワっとしたボールをフラットで打ち込むのは
リスクがあるので、「スライス回転」を掛けて、コートにねじ込む練習です。


それ以外にも、
緩いボールで苦しめられることがあると思うので、
そのボールを思い出して練習に取り入れると、
実戦的な練習になりますよ。


だけど、
「引きのテニス」や「スライス回転」などの
具体的な対策が出てこないかもしれませんので、
その辺は今度の直接プライベートレッスンで行えたらと思います。


それに、コンソレで勝利できているということは、
ドローによっては勝ち進めるけど、今回のような相手に当たると
負けてしまうということなので、勝利できたテニスは残しつつ、
でも、負けてしまった要因はピックアップして練習することによって、
自分たちのテニスを見失わずに強くなれるので、ひとつひとつ課題を
クリアして、着実にレベルアップを目指していきましょう^^


スリー

————————- ここまで ————————-


————————– まとめ ————————–


今回の質問に対してですが、
実は自分の中にある程度の確信があった上で
回答をお送りしました。


なぜならば、
「私自身が緩いボールを使って勝ってきたから」です。


高校からテニスを始めた私が、小学校や中学校から
テニスを始めた経験者に勝つには、相手にとって
嫌なボールを打つしか生き残る道はありませんでした。


それこそ、ドンドン打ち込んでくる相手に対して、
タイミングが合わせにくい、緩いボールを深い場所に落として、
ひたすらミスを誘っていましたよ。


テニスは私の中では算数みたいな要素があって、
例えば、相手のエースが8で、私のエースが3だったとしても、
相手のミスの数が16で、私のミスが10だったらトータルポイントでは
私の方が多いから勝てるという計算が成り立つスポーツだと考えています。


エースを3倍近く取られたら、
まるで負けているような印象になりますが、
エースもミスも同じ1ポイントです。


なので、

「相手のエース8」+「私のミス10」=18(相手のトータルポイント)

「私のエース3」+「相手のミス16」=19(私のトータルポイント)


このような式が成り立つので、
テニスはどの数字に力を入れるのかが大事になってきます。


そう考えると、緩いボールを打ってくる相手は、
「自分たちのミスを減らして、こちらのミスを増やす」
という形に全振りをしているのではないでしょうか。


私も同じなので分かるのですが、
速いボールより緩いボールの方が自分のミスは減りますし、
しかも相手がそういうボールが嫌そうだったら、そこまで
自分たちのエースにこだわりは湧かないものです。


そして、どこの数字にこだわりを持つのかによって、
プレースタイルは変わるので、この部分は慎重に考えてください。


この部分に関しては、
性格やその人の特性なども出てきます。


打ち込むことによってテニスの楽しさを見出していたのに、
その部分を捨てて、相手のミスに全振りすると、もしかしたら
一番大切な要素である「テニスが楽しい」という気持ちが
無くなってしまうかもしれません。


この辺はバランスも大事なので、
「攻めの要素を4」「守りの要素を6」みたいに、
どれかに全振りするのではなく、比率を決めるのも、
プレースタイルを決める捉え方として役立ちますよ。


もしくは、
自分の得意ややりたいテニスをある程度決めることによって、
練習を絞ることもできるので、もしその部分を決めかねていないのなら、
『マイプレースタイル』という私が以前出した無料レポートを参考にしてください。

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テニス上達のポイントは、
自分のやるべきことを明確にした上で練習することなので、
そのためにも「自分のやることを絞る」という考え方を
取り入れましょう^^

では!

スリー

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