スリーが初めて「テニスを辞めよう」と考えたとき


2025年のウインブルドンが終わりましたね。


女子はシフィオンテク選手が6-0、6-0という
圧倒的なスコアでアニシモワ選手に勝利しました。


男子はシナー選手とアルカラス選手の頂上対決です。


結果は4-6、6-4、6-4、6-4でシナー選手が
アルカラス選手のウインブルドン3連覇を阻止する形となりました。


男子の決勝戦は何となく想像していた通りの異次元の戦いでしたが、
何となくアルカラス選手にいつもの元気がなかったような気もします。


それはシナー選手の圧倒的な攻撃に抑えれてしまったことが
原因かもしれませんが、これで今年のグランドスラムは
シナー選手が2勝で、アルカラス選手が1勝です。


そうなると、今年最後のグランドスラムである
全米オープンはアルカラス選手がどうしても取りたい
タイトルになることは間違えないので、
このライバルの戦いが楽しみですね。


一方、女子の決勝戦は完勝したシフィオンテク選手の
強さが目立った決勝戦でもあり、アニシモワ選手のメンタルが
気になる戦いでもありました。


準決勝で第1シードのサバレンカ選手を倒したのですから、
アニシモワ選手も優勝を狙えたはずです。


だけど、あそこまでワンマンの戦いになったのは、
最後まで波に乗ることができなかったことが要因だと思います。


私も何度か何をやってもゲームが取れずに、
気が付けばあっという間に終わっていたという
試合を経験したことがあります。


あなたもそのような経験がありませんか?


そういうときは大体立ち上がりが悪くて、
そのまま最後まで行ってしまうパターンです。


序盤に1ゲームでも取れていたら少しは波に乗れるのですが、
歯車がかみ合わず、結局自分の流れが一度もこないということは
多くの方が経験したことがあるのではないでしょうか。


ただそれが、憧れのウインブルドン決勝戦で起きてしまったのですから、
アニシモワ選手は相当ショックだったと思います。


私は大学生のときに、一心不乱に練習して挑んだ大会で、
今でも覚えていますが1-8で負けた経験があります。


そのときはショック過ぎて、
試合が終わったあと動けませんでした。


なぜそこまで具体的に覚えているかと言われたら、
その試合会場がたまたま学祭とかぶっていて、一人ベンチに腰掛けていたら、
「写真を撮ってください」と学生さんたちにお願いされたからです。


学生の頃は他校が試合会場のケースがほとんどなので、
そういうケースはあると思いますが、暗くなっている自分と、
楽しそうに学祭に参加している人たちとのギャップが印象的でした。


「同じ大学生なのに、なぜ自分はこんなに辛い思いをしているのだろう」
とテニスをしていることに疑問を持った時期です。


初めて「テニスを辞めよう」という気持ちがよぎったときでもあるので、
今でも覚えているのですが、今回のアニシモワ選手はその何倍もキツイ心境だと思います。


だけど、それだけ好きなことに取り組んで、
辛い思いができるのは限られた人だけですよね。


私も当時は辛かったですが、世界中から注目される試合で
自分のテニスができなかった訳ではありません。


ちなみに私は、
「学祭は誰でも参加できるけど、この辛さは誰でも経験できる訳ではない」
と自分なりに理由をつけて前を向いていました。


そう考えると、
人と違うことをすればするほど、人と違う辛さを味わう可能性がありますが、
それは人と違う経験ができるとも言えますよね。


そして、当然人と違う喜びを味わえる可能性もあるのですから、
それがハッキリ分かる勝負の世界は魅力的だと改めて感じました^^


では!

スリー

コメント

タイトルとURLをコピーしました