「伝説の試合」が再び


2008年のウィンブルドンの決勝戦は
芝の絶対王者であるフェデラー選手と
頭角を表し始めていたナダル選手との戦いでした。


内容は4時間48分の激戦の結果、
ナダル選手がウィンブルド初優勝を成し遂げた試合ですが、
私の中ではこの試合が一番印象に残っています。


そして、フェデラー選手の1強時代から、
ナダル選手との2強時代に入ったと世間に知らしめたのもこの大会からです。


テニス界では「伝説の試合」とも呼ばれていますが、
時を超えて新たな伝説の始まりを告げた戦いが先日行われました。


それが今回の全仏オープンの決勝戦でしょう。


対戦カードはすでに4回グランドスラムを取っているスペインのアルカラス選手と、
現在世界ランキング1位のイタリアのシナー選手です。


序盤はシナー選手のペースで試合が進み、
2セットアップとなりました。


ただ、3セット目はアルカラス選手が意地を見せて取り返しましたが、
4セット目はシナー選手が3度のチャンピオンシップポイントを
つかむところまで追い込んだのです。


しかし、そこから超人的な精神力を見せたアルカラス選手が
ピンチを凌いで4セット目を取り、勝負のファイナルセットに突入しました。


そして最後はタイブレークを取り切ったアルカラス選手が
5時間29分という全仏の決勝戦最長試合を制しましたね。


ビッグ4時代が終わってから、
次は誰がテニス界を牽引するのか注目されていましたが、
この試合でアルカラス選手とシナー選手が2強時代の到来を
確固たるものにしたのではないでしょうか。


それくらい今大会はまさに、
2008年のフェデラー選手とナダル選手の決勝戦の
再来であり、後世に語り継がれていく試合です。



しかし、その後ジョコビッチ選手やマレー選手も
この2人に割って入るようになって、ビッグ4時代を作っていたので、
もしかしたら来年の今頃はニューヒーローが生まれているかもしれません。


実際に、ブラジルのフォンセカ選手やスイスのバーネット選手など、
10代の選手もたくさん注目されているので楽しみですね。


ここにビッグ4と渡り合った錦織選手のような日本人選手が出てきたら、
もっと日本テニス界も盛り上がるはずなので、みんなで応援していきましょう^^

では!

スリー

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