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ゲーム力を高めながらも、技術が身に付く「ゲームベース」のレッスンとは


今、私が働いているテニススクールでは、
「ストローク」をテーマにどのコーチもメニューを組んでいます。


私も当然、ストロークのメニューを作るのですが、
自分がレッスンを組むときは、更にテーマを作っていて、
今回は「展開を早くする」にしています。


簡単に説明すると、ライジングやノーバウンドでボールを打つことによって、
テンポが早くなるので、ゲームの展開も早くなりますよね。


それを意図的に行ってほしいのと、
展開を早くすることによって、相手の時間を奪うことができるので、
ゲーム的な考えも取り入れもらいたいのが狙いです。



なので、ストロークがテーマの週では、
まずはじめにライジングやノーバウンドで
ストロークを打ってもらうことから始めます。



そこで、テンポを早くすることを体感してもらったら、
「ボレー対ストローク」を取り入れ、ボレーの方がストロークの方を
前後に動かすラリー練習に移行します。


ボレーの方は相手を前後に動かすことによって、
体勢やバランスを崩すことを目的にラリーをしてもらいますが、
ストロークの方はライジングなどを駆使して、動かされながらも
しっかり相手に返すことを学んでもらうのです。


このような練習の中で、ボレーの方はノーバウンドで打つことが
相手の時間を奪う手段になることに気付いてもらいます。



ストロークの方はライジングでも何でも良いから早く打点に入ることができれば、
正確なショットが打てると思えてもらえればオッケーです。



あとは、その流れでゲーム形式に入るのですが、
「前並行陣と後ろ並行陣」でのプレーとなります。


前並行陣の方は、引き続きボレーで相手を動かしたり、
時間を奪うような配球を目指します。


後ろ並行陣の方は、早く打点に入った上で、
前並行陣の相手からどのようにポイントを取るのかを
ストロークを使ってトライしてもらうのです。


そうなると、
「相手を動かしてポイントを取りたい前並行陣」と、
「打点に入って相手からポイントを取りたい後ろ並行陣」
矛盾対決が始まります。


どれだけボレーで相手を動かしても、それを勝るフットワークがあれば、
後ろ並行陣側が有利になるでしょう。


反対に、相手のフットワークを超えるコースをついたボレーや、
組み立てがあれば、前並行陣側がポイントを取れるのです。


このようなゲーム性を持ったプレーの中で、
今回のテニススクールのテーマである「ストローク」に必要な、
フットワークや打点への入り方を後ろ並行陣を通して身に付きます。



そして、
この一連の流れが普段からお話している
『ゲームベース』という考え方です。


これらはザックリした説明なので、
本当はもう少し細かい設定があるのですが、
何となくゲームベースの切り口を知ってもらえればうまく応用してください。


ゲーム力を高めながらも、技術が身に付くので
上達速度が高まりますよ^^



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では!

 

 

スリー



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