テニススクール活用法.com

前回の続きです。

【あなたが目指すべきシングルスの戦い方 その１】



「個性を生かしたミスしないテニス」

でのシングルスプレーヤー作りについて
お話していきます。



前回お話しましたが、
大学の団体戦で９戦の内、
６戦がシングルスです。

私が主将になった地点で戦力になりそうなのは、
２名だけでした。



私とひとつ下の後輩Hです。



私と後輩Hはなんでもできる
オールランドプレーヤーでした。

ストロークもボレーもサービスも
全てのショットを使って試合を
展開していきます。



プレースタイルで言うと、

私が守備的オールラウンドプレーヤーで、
後輩Hが攻撃的オールラウンドプレーヤーです。



なので、

残り４名をどう育てるのかが
ポイントになってきます。



そこで将来伸びるだろうやる気のある
４名をクローズアップしました。



１人目はサービスとフォアハンドストロークを
バンバン打つ同期Eです。

すごくいいボールを打つのですが、
試合になると入らないのが同期Eの
勝てない理由です。




２人目は軟式あがりの後輩Dです。

彼は軟式テニスではそこそこ強かった
らしいのですが、硬式テニスは初めてです。

なのでフォアハンドストロークは強力ですが、
バックハンドストロークはまったく打てません。

本当に全然打てないのです。




３人目はかっこいテニスをする
後輩Sです。

彼のテニスはプロみたいなフォームで
すごくきれいです。

でも全然勝てません。

フォームと勝ち負けは全然違う
ところにあります。




そして最後の４人目は
ボレーが得意な後輩Tです。

彼はダブルスはレギュラーでした。

それだけボレーは得意ですが、
ストロークになると急に弱いショットに
なってしまいます。



以上の４名をどうやって
勝てるシングルスプレーヤーにするのか。



これが私の主将としての仕事でした。



どうすれば勝てるプレーヤーに
なれるだろう？



私と後輩Hは本番に強いのですが、
彼ら４人は練習では強いけど本番になると
弱くなるのです。



ひたすら考え、
彼らの試合なども
ずーっと見ていました。



そこで私はその４人のあることに
気づいたのです。



勝てない原因です。



私や後輩Hとの最大の違い。



彼ら４人が持っていないものが
わかったのです。




もしあなたも試合に勝てないのなら、
これが原因でしょう。




なので

試合に勝ちたいのなら
自分のことのように聞いてください。

それは

自分のプレースタイルがわかっていない。

そして

そのプレースタイルで、
どうすれば勝てるかが説明できない。

この落とし込みをひたすら４人に行いました。

その結果、
私たちは魔の５・６部リーグを圧倒的な強さで
優勝して、念願だった４部リーグに昇格することが
できました。

５部と６部のリーグが合併したので、
レベルも上がり、参加校も４０校以上に
なっていました。

それでも、

６部だった頃は１回戦負けだった弱小大学が
たった１年で頂点まで登りつめたのです。



それくらいプレースタイルは大切です。



そして、

「個性を生かしたミスしないテニス」の
『個性』はプレースタイルの理解なのです。




実際４人にどのようにプレースタイルを
当てはめたのかと、『ミスしないテニス』
については次回お話しますね。



ちなみに、

軟式あがりのバックハンドストロークを
まったく打てない硬式初心者の後輩Dは
最終的に大学の個人戦で優勝するにまで
成長しました。

その結果、

今現在は大学自体が昇格や個人戦優勝の功績を認め、
推薦選手を取ってくれるようになりました。

なので今では３部まで昇格し、
それなりに強い大学として後輩たちが
頑張っています。

私自身は大学の監督を依頼されましたが、
テニススクールに就職していましたので
お断りしました。

『個性』を生かした『ミスしないテニス』は
色々な人の人生を動かしました。



ぜひあなたも次回お話することを生かして、
テニスのみならず人生を変えるくらい楽しい
テニスライフを送ってください！



テニスは人生を変える力を持っていますから^^

では！

スリー