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その他【テニス上達法】:ジャングルジムで仁王立ち
こんにちは。
スリーです。
今日は前回お話した、世界スーパージュニア予選と元教え子の話についてです。
今日から本戦です。
前回の文面にひとつ訂正があるのですが、元教え子は今回の世界スーパージュニアには出場していました。
間違えて予選の出場リストを見て、今年は出ていないと勘違いしてしまいました。
連絡を取ったらちゃっかりシードまでもらっているようでした。
失礼しました・・!
そんな元教え子も昔は数いるジュニアの中に埋もれていました。
そもそもその元教え子は大学OBさんの娘さんで、自分が現役だった頃から、よく大学に娘さんを連れてきてテニスを小さい頃から指導していました。
結構怖いOBさんで、泣きながらテニスをしている娘さんの姿もチラホラ見ていたので、
「お父さんにテニスやらされて・・・」
「ちょっとかわいそう」
などと、心の中でそう思っていました。
それから月日は流れ、彼女は本格的にテニスに取り組むようになりました。
OBさんも色々なところに行かせては名のあるコーチにレッスンを受けさせたそうです。
その甲斐あってか、全日本ジュニアに出場するくらいになったのです。
しかし、小学校5年生くらいから、全然勝てなくなりました。
OBさんいわく、
「回りからはブレイクしそうって言われてる」
「こういう時は指導者を変えた方が流れが変わるから、お前に見てもらいたい」
と、突然指導の依頼を受けました。
その時は私も大学を卒業して、テニスコーチとして働いていましたので、わらにもすがる気持ちだったのでしょう。
そのOBさんは私の「分析力」を買ってくれていたそうで、わざわざ高速で滋賀から大阪まで娘さんを連れて私のレッスンを受けに来てくれました。
今思うと、
「怖いOBさんの依頼」
「わざわざ滋賀から高速で来てもらう」
「手塩にかけた娘さんを指導」
などなど、結構プレッシャーのかかる状況ですが、若さという怖い物知らずが功を奏してか、引き受けてしまいました。
それから数ヵ月後、彼女は全日本ジュニアで優勝という快挙を成し遂げました。
正直、今思うとそんなに対した事を教えた記憶はありません。
きっと、今までの努力がたまたまこの時期に発揮されたのでしょう。
ただ、ひとつだけ心がけた事があります。
それは、
「彼女の可能性を信じる」
です。
ある、練習の帰りに彼女とそのお母さんとで、ラーメン屋に寄りました。
その時、お母さんが
「この子、幼稚園ぐらいの時は男の子を跳ね除けて、公園のジャングルジムのてっぺんで仁王立ちして笑ってたんです」
という昔のエピソードを話してくれました。
その話を聞いた瞬間、私はなぜか
「お母さん、○○ちゃんは絶対強くなります」
と言い張ったのを覚えています。
幼稚園というまだ何もわかっていないのに、頂点で立つ発想。
ジャングルジムとはいえ、一番上で笑うというのは、本能的にトップを求めていると言うことと、単純にそんな幼稚園女児を見たことがなかったからです笑)
それに、
「昔、お父さんと大学にテニス来てたけど、お父さんが怖くて泣いてたの?」
と、長年の疑問をぶつけてみると、
「ストロークが上手く打てなくて泣いてた」
「そもそもお父さんは怖くない」
という返事が帰ってきたのです。
確かに、近くで接してみて思ったのですが、あの怖いOBさんを若干邪険に扱っているようにも見えました。
・・・
なんとなく言いたい事がわかってきたと思いますが、どこか「可能性」を感じませんか?
だから、私はテニスはほとんど体の使い方や基礎を中心に教え、後は「可能性」を心から信じて接していました。
「この子は絶対頂点に登りつめていく」
強いて私が貢献した部分を言うのならば、その子の個性や性格、そして可能性を知りたくて、たくさんしゃべった事ではないでしょうか。
そんな可能性を持った彼女はこの一週間、世界の強豪たちと戦います。
今は影ながら応援しています。
長くなりましたので、世界スーパージュニア予選の話はまた次回お話しますね。
ただ、今回の個性や可能性につながるお話なので楽しみにしていてください。
あなたの「可能性」につながるかもしれません。
では^^
スリー
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