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フィジカル不器用をあぶり出す練習法
今、私がレッスンで一番意識していることが、
「道具を上手く使う」です。
道具、つまりはラケットです。
なぜあえてラケットと言わず、
道具というかと言えば、それは
「ラケット=振る物」
と解釈する方が多いからです。
私のラケットの解釈は
ボールを飛しやすい道具です。
飛ばしやすくするために
従来のラケットの形をしていると
解釈しています。
別の長方形でも三角形でもいいのです。
ラケットはボールを飛ばしやすい
道具であるという解釈ではなく、
振らないといけないという考えだと
微妙なコントロールができません。
ドロップショットや繊細なロビング
なども打てません。
なぜなら振ることでしか
ラケットの性能を発揮できない
からです。
ではどうすればラケットは道具であり、
必ずしも振らなければならないという
固定概念から抜け出すことができるでしょうか?
ここでそれを解決する練習法があります。
それは
「ラケットを2本持つ」です。
これは機能分析の観点から
その人のラケットの扱い方が見えてくる
練習法です。
これで器用か不器用かもあぶり出せるので
一度やってみてください。
色んな練習法があるのでここで紹介しますね。
1、2本のラケットで投げてもらったボールをキャッチ。
さらにラケットではさんでるボールをパス。
2、1、を2人でパスし合う。
3、2、ができたら今度は2本のラケットを交互の使って
2度打ちでショートラリーをする。(右で打ったら左で打つ)
4、3、のボレーボレーをする
5、ロングラリーに挑戦
以上です。
この練習をすると結構上手な人が
驚くほど2本のラケットに対応できな
かったりします。
今までラケットを振るという概念の
人ほど不器用な人に見えてきます。
一度トライしてみてくださいね!
----------------まとめ----------------
ラケットはあくまでもボールを飛ばすための
道具でしかありません。
なのでせっかくボールを飛ばしやすいように
開発者の方が研究して作ってくれているので、
その性能を充分に発揮するべきですよね。
でもです
ラケットを思いっきり握って、
すべてフルパワーで打つと
せっかくの性能が発揮されません。
だから脱力しましょうという
アドバイスが存在するのです。
このアドイスが経過分析の観点から
見た指導法です。
今回の2本のラケットを使って不器用な
ところをあぶり出すのが機能分析の観点から見た
指導法です。
なんとなくこの違いが見えてきたでしょうか?
ちなみに順序は
「機能分析→経過分析」です。
よく
「もっとラケットを緩く握って」という
アドバイスが存在しますが、順序的には
先ほど紹介した2本のラケットでの練習中に
そのアドバイスをすれば効果は絶大です。
道具を器用に扱えない人ほど力んでいるのが
見ている人も本人もわかりやすいので、
その練習中に言ってあげるのがベストです。
ただただ強く握りすぎというアドバイスは
実はすごく伝わりにくいアドバイスであることを
覚えておいてくださいね。
では!
スリー
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