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メンタル

考えてテニスをする本当の意味

 

「テニスで勝ちたければ頭を使え!」


大学でスリーがキャプテンをしていたときに
常に部員に言い聞かせてきた言葉です。



でも

頭を使うことは戦術を考えることと
多くの方は捉えがちです。



確かに戦術を考えるのも頭を使います。



しかし、

私が言いたい「頭を使う」はもっと広い意味です。



勝つためにはテニスのみならず、
自分の行動や発言も考えなければ
ならないのです。



例えば、

あなたが試合に出ていて準決勝で
第一シードと対戦して、見事な逆転勝利を
収めたとします。



想像してください。



あなたが勝った瞬間のリアクションを・・・




もしかしたら、

飛び跳ねて喜びを爆発させて
いるかもしれません。



満面の笑みで、
ガッツポーズを取っているのかもしれません。



「信じなれない」っていう顔で応援してくれている
友人を見ているのかもしれません。


・・・



どんなリアクションでも実はよかったのですが、
ある人の準決勝の勝利した瞬間のリアクションの
話を聞いてください。




1996年のアトランタオリンピックでの
お話です。



柔道48キロ級でオリンピックに参加していた
田村亮子(現在は谷亮子)選手ことヤワラちゃんは
金メダルを期待されて出場していました。



実際期待通りの活躍で、
勝ち続けてたのです。



スリーも当時、
その活躍をテレビで見ていたのですが、
今でも覚えている印象的なシーンが準決勝で
起こったのです。



83連勝という無敵状態のヤワラちゃんは
準決勝でも見事に勝利し、決勝のチケットを
手にしたのです。



その勝った瞬間が今でも鮮明に
覚えています。



冒頭で質問したシチュエーションですね。



ちなみにヤワラちゃんはどんな
リアクションをしたのでしょうか。



それは、

「優勝したかのような喜びと安堵の表情」でした。



そして決勝戦の相手は推薦枠から決勝まで上がってきた
16歳の北朝鮮の無名選手でした。



無敵のヤワラちゃんと無名の16歳の対戦。



誰がどう見てもヤワラちゃんの金メダルは
確実視されていました。



しかし、

結果はまさかの敗戦でした。



ヤワラちゃんが油断したとは言えませんが、
世界を驚かす敗戦です。



ヤワラちゃん自身、あとから

「準決勝で勝った瞬間安心してしまった」

とコメントしていました。



それから4年後、

シドニーオリンピックでは準決勝に勝った瞬間でも、
決して安心することない表情で憮然としていました。



そして決勝戦でも圧倒的な強さで
勝利したのです。




長くなりましたが、何をいいたいのか?




考えるというのは、
戦い方だけではなく、
勝ったあとのリアクションまでも
時には考えなければならないのです。


別に勝っても優勝するまで喜ぶな
ということを伝えたいのではなく、
考えるというのは、ちゃんと自分で敗因を分析して、
本当に自分が勝利するために必要なことを「考える」
必要があるということです。



自分に必要なものは決して技術だけではありません。



もしヤワラちゃんがシドニーオリンピックでも
準決勝で勝利した瞬間、喜びを爆発させていたら
今の栄冠はなかったのかもしれません。



でもアトランタオリンピックでの敗北を
しっかり自己分析して、なぜその時自分の力を
出せなかったのかを「考えた」からこそ、
次の大会での勝利に結びついたのだと思います。




「勝った瞬間の喜び方」




そんな細かいことまで考えなくてもと
言う人もいるかもしれません。



でも

そうやって考え抜いて出た結論は、
意外に他の人から見たら細かいと感じますが
本人にとってはかなり重要なことだったりします。



「神は細部に宿る」



考えて何かに取り組んでいたら、
この言葉が胸に染みますよ!


では!

 

 

スリー

 

 

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