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勝利につながることだけがメンタルの必要性ではない

 

テニスを続けていたら必ずぶつかる壁があります。



それが「メンタル」です。


メンタルとは精神面のことを指しますが、
テニスのような個人競技は特に重要です。


正直、私もメンタルの壁に何度もやられてきました。


ちなみに私の場合、
試合を想定した練習をしていたので、
シングルスでは力を発揮できるタイプの選手でした。


ただ、
団体戦やダブルスのような、人と関わる試合での
メンタルに苦しんでいたのを覚えています。


やはり、チームやペアに迷惑をかけたくないという
気持ちが自分の力にブレーキをかけてきます。


特に、
私は大学3回生のときにテニス部のキャプテンとして
団体戦に出場していたので、周りを引っ張りながら
自分も勝たなければならないというプレッシャーが
本当に大変でした。


「キャプテンとしての立場」

「周りに勝つことを要求する立場」

「チームを強くする立場」

「ときに厳しいことを伝える立場」

「勝たなければならない立場」


・・・


正直、ひとりの選手として、
ただ勝つことだけに集中できればどれだけ
気持ちが楽だったかと当時から思っていました。


なので、
今回のリオオリンピックの団体で銅メダルを獲得した
女子卓球の福原愛選手の気持ちは、次元は違いますけど
一番感情移入できた選手でした。


小さい頃から「天才卓球少女の愛ちゃん」
テレビでクローズアップされ、ずっと世間から
注目されてきた選手です。


そんなちょっと泣き虫だった女の子が、
想像を絶するプレッシャーの中、日本を背負って
戦っている姿を見て、こちらが泣き虫になりそうでしたよ^^;


メンバー構成では、年下のエースである
石川佳純選手が団体戦では圧倒的な力で
勝利をしてくれます。


一方、15歳で初出場の伊藤美誠選手とは
ダブルスで引っ張りながら勝たなければならない
戦いとなりました。


そんな2番手というポジションでの
精神的支柱というのは本当に大変です。


そして、
大事な試合ではなかなか勝利をもたらすことができず、
準決勝での敗北は「すべて自分の責任」と発言するまで
自分を追い込んでしまいました。


そこでは涙を見せることもできない立場でもあると
受け止めていたので、3位決定戦のシングルスで
負けてしまったときの絶望感は、もはや想像できません。


だけど、そのあとも石川選手の応援を全力で行い、
伊藤選手と組んだダブルスでは今までと変わらず
サポート役に徹した姿を見て、この人のメンタルは
誰よりも強いと感じました。


そんな彼女に勝利の女神は微笑み、
見事2大会連続でのメダル獲得につながりました。


それまでは悲壮感が漂う表情でしたが、
チームの勝利が決まった瞬間、これまで我慢していた
涙が溢れるように出ているのがすべてを物語っていましたね。


「苦しいオリンピックだった」


この福原選手の言葉が
本当に大変だったことを証明していると思います。


それと同時に、
試合で力を出せるだけがメンタルの強さではないと
考えさせられるメッセージだと私は受け取りました。


苦しみながらも色んなことを背負いながら、
最後まで自分のやるべきことを全うできるのも
メンタルの強さです。


途中で自分のことだけを考え出したら、
少しは楽になれるかもしれないけど、
結果的に自分の成長につながりません。


それに、自分が本当に周りのために頑張っていたら、
最後は周りの人が助けてくれます。


だから、
私たちもスポーツのジャンルは違いますけど、
メンタルを色んな角度から鍛えていきましょう。


勝利につながることだけが
メンタルの必要性ではありません。


どれだけ辛くても、人のせいにせず、
ひたすら自分ができることに全力で取り組めるのも
強い精神力の持ち主です。


そして、
そういう人に神様はハッピーエンドを
用意してくれることを私は知っています。


負けて泣いていた「泣き虫愛ちゃん」ではなく、
勝って泣いていた「泣き虫愛ちゃん」を見ていたら
そう思いませんか^^


では!


スリー

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