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どんなに辛くて切なくとも・・・

 

今回はテニス選手ではありませんが、
紹介したい元アスリートがいます。


それは90年代に活躍した
バルセロナ・アトランタオリンピック
競泳日本代表の千葉すず選手です。


彼女は200メートルの自由形の選手で、
バルセロナオリンピックのメダルを
期待されていました。


当時、
日本中が千葉すずフィーバーとなり、
16歳だった千葉選手の双肩には
計り知れないプレッシャーが
のしかかってきたのです。


その結果、
6位という成績で千葉選手の
オリンピックは終了しました。

 

でも、
女子の自由形短距離は体格のいい
海外選手が有利で今回の結果は今でも
塗り替えれていない素晴らしい成績でした。

 

しかし世間はメダル確実と盛り上がっていたため、
インタビューも否定的なものばかりでした。


さらに追い打ちのように
まったく注目されていなかった14歳の
200メートル平泳ぎの岩崎恭子選手が
金メダルを獲得したのです。


彗星のごとく現れたニューヒロインの登場により、
世間は千葉フィーバーから岩崎フィーバーに
移り変わりました。


今まで世間のすべてのプレッシャーを
背負っていた千葉選手はその現実がすごく
辛かったそうです。


16歳にして彼女は世間の厳しさを
経験することになったのです。


そして4年後、
千葉選手はアトランタオリンピックに選出され
女子競泳陣の主将に選ばれました。

 

4年前に世間のプレッシャーに悩まされた
千葉選手は、10代のオリンピック初出場が多い
若い選手団を周囲の期待から守るべく、

「オリンピックを楽しもう!」

と呼びかけていました。

 

ところがいざ始まった本番では
本人はおろか、女子競泳陣は誰一人
メダルを取ることができず惨敗と
なってしまいました。

 

そしてその戦犯としてマスコミは
「オリンピックを楽しもう!」と呼びかけた
千葉選手に批判の矛先を向けました。

 

千葉選手は別に楽しめたら
結果なんてどうでもいいと思って
泳いでいる選手なんて誰もいなくて、
どの選手も血のにじむような努力をしている。


その結果、
うまくいかなかったことを
責める権利なんて誰にもないと
言っていました。

 

そこから千葉選手は一線を退きましたが、
次のシドニーオリンピックを目指して
復帰しました。

 

そこで出場したシドニーオリンピック選考会。

 

この大会でオリンピック選考基準をクリアーして
優勝しました。

 

しかし4年前のアトランタオリンピックで
「楽しもう発言」をした千葉選手を水泳連盟は
オリンピックに行かせたくありませんでした。

 

そういうことも相まってか、
千葉選手はシドニーオリンピックに
選ばれませんでした。

 

確かに世界で戦えるタイムでの
選考会優勝ではありませんでしたが、
千葉選手は納得がいきませんでした。

 

最終的に千葉選手は
日本水泳連盟を提訴して
曖昧な選考基準の見直しを
訴えました。

 

千葉選手の訴えは最終的に棄却されましたが、
その後のオリンピック選考基準がどの競技も
明確化されました。

 

その後、
千葉選手はひっそりと引退し、
そこから表舞台に現れることは
ありませんでした。


こんなオリンピックに苦しんだ千葉選手の
特集が最近放送されていましたが、なぜここまで
傷つきながらも色んなものと戦ったのか・・・

 

正直疑問さえ感じましたが、
彼女の言葉を何回も聞いていると
ある信念を感じました。

 

彼女の行動力は
自分の悩みの解決でもありますが、
その影にはいつも周りの存在があります。

 

人って正直、
なかなか自分のことでは行動できません。


でも
誰かのためだと行動できると思いませんか?


きっかけは自分のことがほとんどですが、
最終的に行動できるのは誰かのためだと
私は感じています。

 

千葉選手は自分の経験を基に若い選手団に
「オリンピックを楽しもう」と発信しましたし、
惨敗したオリンピック終了後のインタビューで
「そんなにメダルが欲しければ自分が泳いでみればいい」
と世間を敵にするような発言をしました。

 

選考会の不明確な点への提訴も
仮に勝訴しても裁判で練習ができないため
オリンピック出場は不可能です。

 

すべて裏返したら周りを人のためだと
思いませんか?

 

これってなかなか周りの人に気付いてもらえない
悲しくて切ない行動です。

 

でもやっぱり行動の原動力は
「誰かのため」だと思います。

 

それがどれだけ自分にとっては悲劇に
なるとしてもです。

 

ただ、
その行動が本当に「誰かのため」だとしたら、
いつかその行動は報われます。

 

千葉選手は引退後、
バタフライの競泳選手である山本貴司選手と
結婚しました。


その山本選手がアテネオリンピックで
銀メダルを取ることになります。

 

その裏では献身的な千葉選手の
サポートがあったからと言われています。

 

形を変えて夢を叶えたのですね。

 

なのでもし、
あなたが行動できずに悩んでいるのなら、
「誰かのため」だと考えてみてください。


もしその行動が本当に「誰かのため」になるのなら
いつか素晴らし結果でその行動があなたに幸せを
もたらしてくれます。

 

自分のためだけではなく、誰かのため。

 

私はそう信じています。

 

では!

 

スリー

 

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