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常日頃からメンタルについてお話ししていますが、
今回の錦織選手が優勝を決めたブリスベン決勝の
戦いほど分かりやすい精神面の強さはないと思います。

錦織選手は去年の今頃まで怪我で復帰できていませんでした。


そういう辛い時期が頭をよぎる中、
対戦相手は去年の楽天オープンの決勝戦で完敗した
ロシアの若手、メドベージェフ選手です。


あのときは自国での試合のため、
大きな期待を受けての戦いでしたが、
完全にメドベージェフ選手に押しきられての敗戦でした。


また、
これまで9回連続決勝戦で錦織選手は負けていたので、
優勝できないレッテルを貼られていたのです。


つまり、このブリスベンの決勝で優勝することは、
「復活」「リベンジ」「名誉回復」のすべてを
果たすために必要でした。


しかし、
1stセットを取ったのに、2ndセットを大事な場面で
ポイントを奪えずに落とすという危機に立たされたのです。


そうなると勝負を決めるファイナルセットは
かなりプレッシャーが掛かります。


ここで逆転負けをすると「復活」「リベンジ」「名誉回復」の
すべてを失ってしまうので相当精神的にきつかったのではないでしょうか。


実際ファイナルセットの序盤はかなり動きが悪かったです。


だけど錦織選手は大事なポイントを攻めて取ったときに、
その日一番の大きな声とガッツポーズで自分を奮い立たせていました。


そこからは一気に錦織選手のペースとなり、
ファイナルセットを6-2で取って自身12回目のツアー優勝を飾ったのです。


メドベージェフ選手は諦めずにプレーしてくるので、
技術的に崩すのが難しい分、この自分の奮い立たせ方が勝因だと感じました。


「自分を信じて戦い続ける」


これはかなり難しいことですが、
メンタル面を問われたときは、この部分が一番大切です。


そしてこの捉え方はテニス以外にも言えるので、
あなたも何かで追い詰められたときこそ、
「自分を信じる」につながる行動を取ってくださいね^^

では！

スリー