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メンタルメンタルはどうすれば強くなるのか?
世界中を感動に包んだソチオリンピックが
終了しました。
私も何度かテニスとは関係のない競技である
オリンピック種目を取り上げました。
なぜなら
競技は違うけど、「スポーツ」という点では
共通しているからです。
特に周りからのプレッシャーの中、
4年分の努力を出さなければならないという
メンタリティーは勉強になります。
ちなみに今回は、
以前書いた女子フィギュアスケート、
浅田真央選手の記事の感想を読者さんから
いただいたので紹介します。
--------------ここから---------------
■お名前(ニックネーム可)(フリー01): J
■性別(フリー02): 女性
■年代(フリー03): 46〜50歳
■テニス歴(フリー04):
■どの記事からのお問い合わせですか?(フリー05): テニス上達法メルマガ
■メルマガやブログへの引用可否(フリー06): 引用可(イニシャル、ニックネーム)
■シングルス派?ダブルス派?(フリー07): ダブルス派
■お問い合せ内容(フリー08): その他
■内容を教えてください。(フリー09):
【Jさんのご質問】
こんにちは。
いつも心にしみるお話をありがとうございます。
今、読んだ浅田選手のお話、
正直、泣けてきました。
何かに取り組む姿勢は人生そのもの、
全力でチャレンジする本気で生きる、
今の私には、ドキッとさせられる言葉でした。
理由あって5ヶ月間ほど
テニスができないでいました。
やっと何かを始める気を取り戻しましたが、
いざ練習を始めても、以前のように体は動かないし、
打つ球も死んでいて、前のようにできないのです。
コーチは少しづつ感覚を取り戻せると言ってくれ、
確かに徐々に良くはなってきました。
でも、ショックでした。
練習試合で、
以前の格下の人に大差で負けたのです。
その時のパートナーにも問題が
なかったわけではないけれど、
カバーできなかった自分が情けない。
自分のショットには、
それほど大きな問題はなかったように思うが、
負けということは、やはり問題があったわけで、
何がいけなかったのか考えてもわからないのです。
ただただ5ヶ月の間に、
ほぼ毎日のようにゲーム練習をしてきた相手が、
ずっと強くなったのだということです。
5ヶ月のブランクは簡単に埋められない。
選手でもないし、
練習時間にも体力にも限界があるし、
もう、こんなものやめちゃおうと思った日、
浅田選手の16位事件があり、彼女の思いと一緒になって、
悔し涙をながしました。
今までこんなにがんばってきたのに、
何で?何で、こうなるの?
やっと登ってきたランクも一気に下がり、
私が、何、悪いことしてきた?っと、
いろいろなものに怨み辛みを感じていたところ、
スリーさんのブログが届いたのです。
たかがテニス、たかが素人テニス、
されど取り組んできた姿勢は半端ではなかったはず。
もう一度、一からやり直すつもりで、
全力でチャレンジしてみます。
メンタル弱いから、所謂こういう屈辱的、
絶望的な状況からどこまで這い上がれるか、
浅田選手のように最後に自分らしい表現を
舞うことができるか、かなりキツイ試練ですが。
スリーさんは、テニスの技術の他、
人の人生観まで哲学的に考えさせてくれます。
いつも弱いメンタルを支えてくださり、
ありがとうございます。
--------------ここまで----------------
【スリーの回答】
--------------ここから----------------
Jさん
メールありがとうございます!
スリーです^^
すごく苦しい状況の中を
頑張っていらっしゃるのですね。
だからこそ
今回の浅田真央選手と気持ちが
重なったんだと思います。
当然、彼女は日本どころか世界中が注目を
している選手なので、私たちには想像できない
プレッシャーと戦っているのでしょう。
でも
本質は同じです。
フィギュアスケートもテニスも人生も
辛いときや悲しいとき、楽しいときや嬉しいとき。
これらすべてで構成されています。
ちなみに浅田選手は
「失敗したショートがあったから今回のフリーができた」
とインタビューで答えていました。
きっと今Jさんにとって辛い現実は
これからやってくる明るい未来に必要な
ことなんだと思います。
私も今まで辛いことがたくさんありました。
「どうして自分だけ・・」
そんな感情にもなりました。
だけど、
もしこれが本当に自分だけしか味わっていない
苦しみなら、それを乗り越えた自分は誰にも
負けない強い自分です。
自分だけしか乗り越えていない壁を乗り越えたのですから
そんな強い自分は次にやってくる困難だってへっちゃらです。
そして
その強さがあれば周りの人を
助けることができます。
今までたくさんの人に助けてもらったので、
自分もそうしたいと考えています。
だから辛いときは
周りを頼って今を乗り越えましょう!
浅田選手がフリーを終えたあとに
「私なりの恩返し」という言葉を使ったのは、
周りに支えられていたからだと思います。
結局、メンタルが強い人というのは
困難を乗り越えてきた人です。
なので
ときには人を支え、ときには人に頼り、
目の前の壁をひとつひとつ乗り越えましょう。
私も周りの一人ですから困ったことがあれば
こうやってメールくださいね^^
では!
スリー
--------------ここまで---------------
---------------まとめ-----------------
よく「メンタルはどうすれば強くなるのか?」という
ご質問を受けるのですが、今回のオリンピックを見ていたら
そこにはたくさんの答えがあったように思えます。
なぜなら
本番に力を出せた選手と出せなかった選手が
いたからです。
でも
本番に力を出してメダルを手にすることだけが
果たして正解なのでしょうか?
私たちはテニスをする中で
緊張から自分のプレーができないときに
メンタルの弱さを知らされます。
だけど
それだけでメンタルの強い・弱いを決めるのは
ちょっと短絡的な発想のような気がします。
この大会でたくさんの選手を見て思ったのは、
たとえ今回上手く行かなくても誰のせいにもせず、
周りへの感謝を口にしていた強さです。
本当は色んな不満やちょっとした愚痴を
言いたい場面もあったでしょう。
しかし、
誰もが強かった。
よくよく考えたら出場している選手は
各国の代表として選ばれている人たちです。
そんな人たちが集まる中で
順位を決めるのがオリンピックなので
何かしらの結果が出ます。
当然勝者がいれば敗者もいます。
勝負とはそういうものであり、
ただそれだけのことなのです。
すべては結果が今の自分を
映し出してくれます。
本当に大事なのはそれをどう受け止め、
どう次の行動に移せるかです。
誰かのせいにしたり、
自分を責めていても何も変わりません。
次の行動だけが未来の結果を変えるのです。
ただ、
その原動力を付けるには、嬉しいことだけではなく
辛いことや悲しいことも必要です。
色んな経験が自分の行動を変えて、
未来を変えるのです。
メンタルとはその中で
培っていくものではないでしょうか。
私はそう信じています。
では!
スリー
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