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メンタルスリーの知られざる過去とコーチとしての原点
あなたの原点は何ですか?
私のテニスコーチとしての
原点は学生時代のアルバイトにあります。
「初心忘れるべからず」という言葉がありますが、
初心は原点の時の気持ちだと私は考えています。
すなわち
何事においても原点が大切なのです。
もしあなたがテニスのことを大好きなら、
ぜひ原点を振り返ってみてください。
私は今回の質問者さんの問いをきっかけに
原点について思い出してみました。
質問者さんは私の原点をすごした時の
年齢や考え方が一緒だったので、
その当時の自分のことをお話しました。
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■お名前(ニックネーム可)(フリー01): いとー
■性別(フリー02): 女性
■どの記事からのお問い合わせですか?(フリー05): 超テニス塾
■メルマガやブログへの引用可否(フリー06): 引用可(イニシャル、ニックネーム)
■お問合せ内容を教えてください。(フリー08):
【いとーさんのご質問】
こんばんは。
先日もご返答ありがとうございました。
先日、あれだけ偉そうに
テークバックの理論を語っておきながら
いえ…
いつもスリーさんのご助力を頂きながら
結局、レッスンに活かすことが出来ていません。
スリーさんのレッスンする相手は
趣味でやっている方〜競技指向の方まで
いろいろいらっしゃるのでしょうか?
私の夢は、今はプロになりうるような
プレーヤーを育てることです。
当然、私の実力は県内で収まって
しまうような3流のものです。
だからこそ、私のような凡人が育てたプレーヤーが
プロの世界に羽ばたかせテニスの世界に風を起こしたい。
そう思ってます。(愚か者でごめんなさい。でも本気です。)
ですが、私はコーチとしての実力は下の下。
知識も少なく、まず
…何を彼らに教えたら良いのか、
分からない状態です。
当然、プロ選手の感覚も分かっていないと思います。
「上手くなりたい」という子や
中には「プロになってみたい」という子もいます。
そんな彼らの気持ちに応えて上げたいです。
最近までは運動連鎖にこだわっていましたが、
そのほかにもテークバック・パワーポジション
・フットワーク・コントロール・ストローク
・ボレー・サーブ・レシーブ・戦術…
いっぱい彼らに気付いてもらうことありますよね。
スクールによって、
物凄い選手と普通の選手が出てくる違いが、
私には中々理解できていないようです。
一体何から教えていったら良いのでしょうか。
私たちのような素人コーチとプロコーチの違いって、
一体なんでしょうか。
プロコーチっていうのは、
やはりカリキュラムを立て、
教える事を1ヶ月とか2ヶ月単位で
決めていくのでしょうか?
乱文になってしまい、
申し訳ありません。
お時間の許すとき、
ご返信よろしくお願いいたします。
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【スリーの回答】
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いとーさん
ご質問ありがとうございます!
スリーです^^
コーチングについて悩まれて
いるようですね。
ちなみにスリーは趣味趣向から
競技趣向の方まで幅広く指導させて
もらっています。
教え子の中には全国大会出場や
全日本ジュニアのタイトルを取って、
今ではプロとして頑張っている選手もいます。
でも私がやっていることと同じことを
いとーさんがしても同じ成果を出すことは
出来ません。
当然練習メニューやカリキュラムも大切ですが、
その前に必要なことがあります。
そこで
今回のご質問の答えになるかどうかは
わかりませんが、スリーが学生アルバイトコーチ
だった頃のお話をしようと思います。
いつも熱心に良きコーチになるために
一生懸命努力されていることがメールから
伝わってきます。
いとーさんがこの調子で頑張れば、
将来素晴らしいコーチになれると
私は確信しています。
今のいとーさんと重なる部分もあるので、
何かのヒントになるかもしれません。
もしよかったら自分の話になってしまいますが
聞いてください。
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スリーがはじめてコーチになるために
テニススクールの門をたたいたのは
大学3回生の冬でした。
地元のテニススクールを電話帳で調べ、
電話で問い合わせをしました。
「アルバイトでテニスコーチをしたいのですが…」
本来学生アルバイトコーチは1回生や2回生の人を
採用するようでした。
スリーのように3回生の冬だとすぐ大学を
卒業して就職してしますからです。
スリーは大学の部活である程度上手になってから
コーチになろうと考えていたので、研修時期などを
まったく考えていませんでした。
でも
「将来テニスコーチという職業の選択も考えています」
と伝えたことによって、採用してもらえました。
そこからは急ピッチでスリーを一人前のコーチにするために
アシスタントコーチとしての下積み時代が始まりました。
社員コーチのアシスタントに入って
色々勉強させてもらいました。
大変でしたが今の自分があるのは、
そこでのアシスタント時代があるからだと
感じています。
スリーはそこでテニスコーチとしての
基本を叩き込まれました。
この基本は大人の方もジュニアも
関係ありません。
「生徒さんが一番大事」
「生徒さんの数だけ色んなニーズがある」
「ボール出しの回転やスピードも生徒さんのことを考える」
「生徒さんがここを辞めてからのことまで考えてあげよう」
「グリップテープを巻いてあげる際も、その人の手の大きさを考える」
「日々勉強をしなければならない」
・・・
このスクールで本当に生徒さんを大切にすることを
骨の髄にまで染みるほど教えられました。
その教えが今のスリーを形成しています。
この考え方はのちにたくさんの
生徒さんの指導に役立っています。
スリーはそこまで競技者としては
実力があるわけではないのですが、
誰にも負けないコーチとしての大きな
武器をそこで得ることが出来ました。
それは
「生徒さんの身になって考えること」です。
今では、
もし生徒さんからフォアハンドストロークについて
質問を受けたら、スリーは実際にその人になりきって
考えます。
その人の感じている悩みと実際のフォームを見て、
スリーはその人になりきるのです。
すると
何がその悩みの原因なのかがわかるのです。
なぜならその人の悩みを感じ取り、
それに対してあてがう知識があるからです。
お医者さんが自分の体のレントゲン写真を
見るようなものです。
主観と客観の両方の観点から
起こっている状況を把握することが出来るので
かなり確信に近い原因がわかります。
でも
学生時代は相手になりきることは出来ましたが、
それに対しての矯正法や指導法という知識がなかったので
うまく原因を解決してあげることが出来ませんでした。
だからスリーは今でもコーチとして
決して忘れてはいけない2つのことを
し続けています。
これはプロである以上、
他の職業でも同じことが
言えるのかもしれませんね。
それは
「相手の気持ちになって考えること」と「勉強」
です。
スリーはレッスンで大人子供関係なく
たくさん生徒さんと会話をします。
なぜなら相手のことをたくさん知りたいからです。
スリーは超能力者ではないので、
何もしなくても相手の気持ちはわかりません。
でも
たくさん会話をすることによって、
相手の方がどういう考えで、どういう価値観を
持っているのかが少しわかります。
その少しの情報からでも
相手の気持ちを感じ取って
相手になったつもりで指導しています。
その時に一番その人にとって必要な
知識を伝えてあげれば、その人は上達すると
思いませんか?
スリーがテニスコーチとして出来ることは
それくらいしかないと思っています。
だからこの2つに対して全力で
取り組んでいます。
もしいとーさんが何から指導すればいいのか
迷っているのなら、まずは良くしてあげたい
相手のことをもっと知ってあげてください。
その人の価値観だけではなく、
体の使い方やフォーム、テニスに対する
考え方も出来るだけ汲み取ってください。
そうすることによって
「その人の必要」があぶり出てくるので、
その必要をひとつずつ焦らずに解決して
あげればいいのです。
いとーさんはいきなり他のスクールの
生徒さんを見ていませんか?
ものすごい上手なジュニアがいたとしても、
最初はみんな初心者です。
その初心者に誰かがその人に合った
練習や知識を与えたからそのジュニアの
今があるのです。
いきなり上手になったわけでは
ありませんし、そのコーチだって
いきなり教え方が上手だった訳ではありません。
段階を踏んで今があるのです。
焦らなくてもいいので、
今自分が出来ることを一生懸命これからも
続けてください。
DVDや本もたくさん見て勉強してください。
スリーが紹介しているテニス上達法は
テニスをされる方におススメしていますが、
テニスコーチも当然必要なものです。
スリーは自分のおこずかいを節約して購入しています。
ほとんど飲にも行きませんし、
自分が好きな物もめったに買いません。
ほとんどをテニス上達法に
当てています。
勉強する時間も1日の計画を立てて、
ほんの隙間の時間に集中してやっています。
朝少し早く起きて勉強。
通勤中に勉強。
買い物でレジ待ちの時に勉強。
・・・
でも
学生時代はこのような考え方では
ありませんでした。
先ほどお話したように、
色々経験して積み重ねていって、
今の考えがあります。
昔はお金も時間も無駄に使っていました。
会社を辞めてフリーターの時代もありました。
お昼に起きて、
夜中の3時に寝るような朝晩逆転した
生活を送っていた時もあったのです。
そんな失敗も糧になって今があるのです。
だから
色々行動して失敗して、
そこからたくさんのことを
学んでください。
そして
ひとつずつ階段を上がって
立派な社会人になってくださいね!
ちなみに上の言葉はスリーが学生コーチを辞める時に、
アシスタントでお世話になった社員コーチが色紙に
書いてくれた言葉です。
今度はいとーさんにスリーから
この言葉を送ります。
長くなってしまいましたが
以上です^^
質問することも勉強ですから
これからもわからないことは
バンバン聞いてくださいね!
では!
スリー
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