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自分のプレースタイルを追求することの大切さ


アメリカのカリフォルニア州インディアンウェルズで
BNPパリバ・オープンが開催されています。

 

ATPツアー・マスターズ1000の大会なので、
毎日レベルの高い戦いが繰り広げられていますが、
今回注目したのは西岡良仁選手の3回戦です。


西岡選手は2回戦で第21シードの
バウティスタ・アグート選手を下して
3回戦で対戦するオジェアリアシム選手に挑みました。


アリアシム選手はまだ18歳ですが
第9シードのチチパス選手をストレートで下した
勢いのある若手選手です。


そんなシード選手に勝った2人の戦いでしたが、
結果は6−7、6−4、7−6で西岡選手が激戦を制しました。


最初からオジェアリアシム選手に押されていましたが、
ひとつのブレイクから一気に形成が逆転して、
ファイナルセットも5−1までリードしました。


だけど、そこからアジェアリアシム選手が息を吹き返して、
5−5まで追いつき、そのあとはタイブレークに突入です。


最終的には3ポイント連続で取って、
タイブレーク7−6(7−5)で勝利です。


これで2年振りのベスト16進出となりましたが、
参考にしてもらいたいのは、試合後の西岡選手のインタビューなので、
一緒に分析していきましょう。


まず一番印象に残ったのが、
「探していた」というフレーズです。


最初から「この相手は強い」と感じたらしく、
ある程度押されるのは仕方がないと割り切っていたと
言っていました。


もし、対戦相手がかなり強かったら
敵わないと思って白旗を上げたくなりますよね。


しかし、
西岡選手は「ここまでのプレーはずっと続かない」と踏んでいたらしく、
どこかのタイミングで相手のレベルが落ちるのを探していたようです。


そして、第2セットで相手のプレーレベルが落ちたところを突き、
今大会、一度もブレイクされていなかったオジェアリアシム選手の
サービスゲームをブレイクしたのです。


この流れはファイナルセットまで続き、
5−1まで西岡選手のペースでした。


でも、オジェアリアシム選手はここからもう一度レベルを上げて、
一気に5−5まで追いついてきました。


けれども西岡選手は冷静で「我慢した」言っていました。


それが最後の最後にもう一度自分に流れを手繰り寄せ、
タイブレークも4−5で相手サービスが2本ありましたが、
2ポイントとも西岡選手が奪って6−5と逆転し、
マッチポイントも取って2時間55分の戦いを制したのです。


そこで改めて思ったのですが、
テニスに正解はないですね。



大抵、こういう試合では大事なポイントほど
攻めにいかないと勝てませんが、170センチと小柄な
西岡選手にとって、それはリスクが大きいのかもしれません。


それより、常に頭を使って相手を分析したり、
自分が崩れないように我慢することが武器になったりもします。


当然、更に上を目指すのなら大事なところで攻めることは必要ですが、
自分のテニスを見失ったら終わりなので、最後の最後は自分の強みで
戦うことが大切ですね。



普段、攻撃を武器にしている選手は
大事な場面で攻めることができるのかが問われますが、
西岡選手のように我慢のテニスを武器にしている選手は
ここ一番のときに崩れないことが勝利の秘訣だと感じました。


つまり、
人それぞれ勝ち方は違うということです。


このような「自分の武器」もプレースタイルなので、
今一度、あなた自身も自分のテニスを振り返ってみてくださいね^^


では!

 

 

スリー

 

 

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