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もしあなたも「シコラー」と対戦することになったら


今回は錦織選手の復帰戦2試合目である
チャレンジャーダラス大会の2回戦を見ていました。

 

相手は162位のバッヒンガー選手です。


正直、初めて見る選手ですが、
立ち上がりのテニスを見る限りだと
1回戦より楽な相手かもと思いました。


1回戦の相手はランキングが200位台と
バッヒンガー選手より格下ですが、サービス力があるので、
調子良くファーストが入ってくると厄介な選手でした。


でも、
バッヒンガー選手はストローク主体の選手なので、
同じストローク主体のプレースタイルである錦織選手は
すべてが上なので楽に勝てると思いました。


実際、試合が始まると錦織選手が主導権を握り、
バッヒンガー選手がそれを守備に徹するという展開になりました。



ただ、錦織選手は復帰戦ということもあって、
色々試したいはずです。


そうなると、
ちょっとでも甘くなったボールはドンドン打ち込んで、
エースを取りに行ってました。


しかし、それがブランクの影響もあってか、
毎回ほんのちょっとズレてミスになるのです。


それでもとことん打ち込んで
調子が良かったときのプレーに持って行こうという
テニスを貫いていました。


だけど、
プロの世界は100位台の選手はかなりレベルが高く、
バッヒンガー選手はどれだけ打ち込まれても返してきます。


きっと私たち一般の世界でいう「シコラー」です。


どんなボールでも拾いまくって
相手のミスを誘うプレースタイルに感じました。


しかし、当然世界ランキングが100位台なので、
つなげるだけではなく、強烈なサービスや強打も持っています。


たまにはネットにも詰めるなどして、
徐々に錦織選手のリズムを狂わせていました。


それでも本調子の錦織選手なら、
相手の守備を攻撃で押し切って簡単に勝てると思いますが、
まだまだ感覚がマッチしていない状態なので、とにかくミスを
連発していました。


それを象徴しているのが
「ファーストサービスが入ったときのポイント獲得率の低さ」です。


ファーストサービスが入ったら相手レシーブが甘くなるので
打ち込むチャンスになります。


けれど、
チャンスボールを決めるショットがまだ戻っていないので、
結果的にミスを量産してしまうのです。


なので、ファーストが入ったときより、
セカンドが入ったときの方がポイント獲得率が高いという
珍しいデータが出ていました。



それが影響して結局1stセットを4−6で落としたのです。


このままズルズル行くのかなと思いましたが、
2ndセットは大事な場面でしっかりポイントを取って
6−4でセットカウントはイーブンです。


こうなると勝負はファイナルセットを取った方が勝ちとなります。


そんな中、錦織選手が多用していたのが
前に詰めてボレーやスマッシュで決めにいくネットプレーです。


実は私も現役時代はどんなボールも返すシコラーでしたが、
ネットプレーをしてくる相手が一番苦手でした。


相手が前に詰めてきたら、
その横をパッシングショットで抜きにいくので、
どうしも強打しなければなりません。


強打すると、ちょっとずつですが
自分のテニスがアップテンポになってしまい、
リズムが狂うのが嫌でした。


シコラーは慌てず自分のテンポでプレーがしたいので、
バッヒンガー選手もそれにやられていたように見えました。


ですから、
あなたもどんなボールでも拾ってくるシコラーと
対戦する可能性があるので、ネットプレーは磨いておきましょう。



ちなみに
錦織選手はこの引き出しの多さが功を奏して、
見事ファイナルセットを6−4で取って勝利しました。


まだまだ全体的には本調子ではないプレーなので、
今大会をどこまで勝ち続けることができるかは分かりませんが、
大変な時期のテニスにこそ、学ぶべきことがたくさんあると感じています^^


では!

 

 

スリー

 

 

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