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「バランスを崩すテニス」を考えよう

 

戦略に必要な技術について、
同じテニスコーチをされている
方からご質問をいただきました。


その方の考え方はすごく論理的で、
同業者としてとても感心しています。


今回の件に関して私も同じ発想なので、
あとはこの考え方をどう生徒さんに
伝えるかが勝負です。


今回はコーチ目線で
お答えしています。


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【いとーさんのご質問】


こんばんは^^

ちょっとだけ忙しくなってまいりまして、
全くスリーさんに質問が出来ない日々が続きました。


早くアイフォンにしたいです…。


最近、ずっと考えていたことがあります。


「テニスは相手のバランスを崩すゲーム」
という言葉です。


そこにたどり着くには、
どうしたらいいのかと。


私自身、戦略的な事が得意でなく
いつもバコるかシコるか、その場凌ぎが多いです。


なので、自分の苦手に立ち向かってみました。

 

私の解釈としては

「相手のバランスが良く、自分のバランスが悪い」時と
「相手のバランスが悪く、自分のバランスが良い」状態の時に

分かれると思っています。

 

相手のバランスが良く、自分のバランスが悪い時は

 

オープンコートを作られた→1球前の球の質が悪い可能性
(浅い(空間意識の欠如)・球が緩い(運動連鎖の未完成)
・コースがつけなかった(振り遅れ))があると考えました。


逆に、自分のバランスが良く、相手のバランスが悪いときは
一体どういう状態なのかが今回、自分なりに一番考えた部分です。

 


私はオープンコートを作るための答えとして

 

・運動連鎖
・テークバック
・打点(左右の調整)
・空間認識(深さの調整)

 

という4つの観点を導き出してみました。

 


最終目的として、
オープンコートを作る=バランスを崩す事だと思っています。


運動連鎖が出来る前提で考えてみました。

 

まずは

 

1.早いテークバック
これによって、コース変更の余地を生み出します。


次に


2.打点・空間認識
コース変更の余地は、クロスとストレートの選択肢を自分に与え
また、空間を意識することで深さを調節可能にできるのでは、と思いました。

 


3.オープンコートを作る
コースの調節が可能になることによって
相手から1番遠い場所に打つことができます。
そこからオープンコートを作り出し
最終的にバランスを崩す…

 

 

要するにある程度の球威が打てるのなら
運動連鎖以外に重要性がかなり高いのは
「テークバック」なのではないかと、
最終的に答えを出しました。

 


早いテークバックがオープンコートを生み出す。

 

 

結果として、
いかに早い判断で最速のテークバックをするかが、
戦術の上で一番重要なのではないかと私は思いました。

 


…なんて、恐れ多くも一丁前に考えてみました…。


ご指摘あれば、バシバシしていただきたいです。

 


また、スリーさんの「バランスを崩すテニス」
とはどういったものでしょうか。

 

 

是非、お話を聞かせていただきたいです。

 

----------------ここまで----------------


【スリーの回答】


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 いとーさん


ご質問ありがとうございます!
スリーです^^


相手のバランスを崩す考え方ですが、
すごく論理的で結論まで出されてすごいじゃ
ないですか!

 

確かに、

テークバックを早くすることが、
結果的にオープンコートを作り、
最終的に相手のバランスを崩す
ことができますね。


素晴しいです^^

 

全然異論はありませんよ!

 

あとはこの過程をどれだけ生徒さんに
わかりやすく変換して、伝えるかが勝負です。

 

なかなか運動連鎖や空間認識という
言葉を聞いて理解が深まるという生徒さんは
少ないと思います。

 

これは私のコーチ哲学ですが、
いかにして自分の持っている知識を

「シンプルにわかりやすく伝える」

かがコーチの良し悪しを決めると考えています。

 


なので

どの分野でも良き指導者は相手に
理解してもらうために『例え話』をうまく使います。

 

聞き手の立場に立ったときにどういう
『例え話』をすれば私の伝えたいことが
届くだろうと考えます。

 

 

反対に、

自分よがりな指導者は、
いかにして自分の持っている知識を使って
自分をよく見せることに力を注ぎます。

 

 

難しい言葉を使えば専門家っぽく見えるので
説得力が生まれると考えているからです。

 

 

時には説得力を出すためにあえて
知識があることを出すときもありますが、
それは演出でしかありません。

 

 

大事なのは、

相手が自分の言いたいことに「気付くこと」です。

 

 

自分自身が何て素晴しい知識なんだと
感じたことを、生徒さんにそのまま言うのではなく、
「気付いてもらうこと」が大切なのです。

 

「聞いた」と「気付いた」は全然違います。

 

 

人は気付いてはじめて自分に必要な行動を
取ることができるのです。

 

 

コツは、

【自分にとって本当に必要だということに気付いてもらう】です。

 

そのために例え話やレッスンで体感してもらい、
気付きやすい状況をコーチが作らなければなりません。

 

 

ただ知識をしゃべっただけで、
聞いた人が「自分にとって本当に必要だ!」
という気持ちにはなかなかなりません。

 

 

今回せっかくいとーさんは色々考えて、
「バランスの崩し方」をひも解いたのですから、
次はそれをどのように伝えるかを考えてくださいね。

 

 

知識を相手に伝わりやすく変換して
はじめて「本物の知識」となります。

 

 

私も相手バランスを崩すには
テークバックを早くするところに
行き着きます。

 

なので次の段階である
それをどう伝えるかを考えて行きましょう^^

 

 

では!

 

 

スリー

 

----------------まとめ----------------

 

どれだけ素晴しい知識を得ても、
自分にとって必要だと感じなければ
その知識は意味をなしえません。


なので

知識を受ける側の方自身も、
「この知識は何故自分にとって必要なのか?」
という気持ちで聞くようにしてください。

 


そしてわからなければ質問することです。

 


教える側はどうにかして聞いている方に
必要であることを気付いてほしいと思いながら
しゃべっています。

 


でも

それでもうまく伝わらないことは多々あります。

 


できれば持っている疑問を教えてもらえれば、
教える側も伝えやすくなります。

 


今回あなたに伝えたいことは、
上達のスピードを上げる方法です。

 

 

そのためには

受身になりすぎてはいけません。

 


「なぜ自分にとって必要なのか?」

 


この疑問を掘り下げていった先に、
【気付き】というあなたにとって
宝物のような本物の知識がそこにあります。

 

では!

 

 

スリー

 

 

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