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フィジカル

「真似る」の先にあるイメージトレーニングとは

 
 
一流選手のインタビューを聞いていると、
ほとんどスポーツ選手が誰かの真似をして
練習したと答えています。


これはどのジャンルでも言えることですが、
上達が早い人は学び上手であり、真似上手です。


今回は具体的にどう真似上手なのかを
解明していきます。


もはや真似の領域を超えていますよ!


その前にこちらの質問をご覧ください。


--------------ここから---------------

■お名前(ニックネーム可)(フリー01): B
■性別(フリー02): 男性
■テニス歴(フリー04): 二年
■どの記事からのお問い合わせですか?(フリー05): まぐまぐメルマガ
■メルマガやブログへの引用可否(フリー06): 引用可(イニシャル、ニックネーム)
■シングルス派?ダブルス派?(フリー07): どちらも
■お問い合せ内容(フリー08): 質問
■内容を教えてください。(フリー09): 


【Bさんのご質問】


スリーさん
こんばんは


今回はイメージトレーニングについて
質問させていただきます。


とある論文では、
真似する事には二段階の工程があり、
真似する対象の知識がなければ外的要素を
真似ることは出来ても身体感覚は真似出来ない。


この様子を「コピー」としています。


真似する対象に対する知識がある場合は、
身体感覚からその動きを真似することが出来る。


この事を「なぞる」としています。


動画を見て、コート上で「コピー」するだけならば
"映像"として記憶すれば良いですが、「なぞる」事を
最終目標に持っていくためには、映像記憶では限界があります。


先程の論文ではさらにある体操選手を
例に取りイメトレの方法を示しています。


その選手は腰椎分離症のため、
過度の練習が出来ないにも関わらず、
難度の高い技をほとんど練習する事なく
こなしたそうです。


その方法とは、パラパラマンガを使った方法で、
パラパラマンガでその動きを覚えて、さらに何度も
めくることでめくるペースを掴み、そしてその動きの
リズムをつかみ、実際にやってみると出来たそうです。


つまり、
ここには「コピー」から「なぞる」への
プロセスが含まれています。


以上のことからイメトレとは、
「見たものをまずは外見上真似をしてみる
。何度かやっている内にリズムをつかみ、
身体的感覚に落とし込む。」といった工程を
踏みやっと入り口に立つ、という結論に至りました。


導入が長く申し訳ないですが本題として、


1.上記の理論は正しいか否か。

2.イメトレにおいて最も大事なものは何か。

3.映像記憶(または映像としてのイメージ)は必要か。
また、必要であるなら主観的視点、客観的視点のどちらが重要か。

4.ボールの軌道のイメージを作ることはは必要か。


といったことを教えていただきたいです。


専門的な事ですから自己流では
限界があるのでご教授願い致します。


--------------ここまで---------------

【スリーの回答】

--------------ここから---------------


Bさん

ご質問ありがとうございます!
スリーです^^


イメージトレーニングについてですね。


かなり専門的なお話なので
私も論文レベルでは検証したことがありません。


ただ、
プロの打ち方などを「真似る」ことから入っていき、
実際にボールなどを打つことによって、体感レベルで
プロの体の使い方を「なぞる」という解釈なら私も同じです。


普段から見た目からアプローチした『経過分析』と、
体の中で何が起きているのかを解明する『機能分析』について
お話してきました。


それで言うと、
「真似る」『経過分析』で、
「なぞる」『機能分析』になりますね。


だから
私の中で(1)は正しいという認識です。


それを踏まえた上で(2)を答えるのなら、
「詳細まで真似た上でなぞる」ことがポイントです。


指一本一本まで体の使い方には意味があるので、
そのような細かいところまで感じてもらいたいからです。


(3)に関しては、哺乳類のほとんどが
親を真似て学習すると言われています。


そう考えると、私たち人間も目で見たものを
真似から入るのが一番シンプルな学習法ではないでしょうか。


立場によって変わりますが、
主観的視点か客観的視点かはどちらも必要ですね。


(4)はテニスというスポーツの特性から考えると、
軌道をイメージすることは大切です。


狙った場所に高い確率で打たなければならないので、
その手段として、軌道のイメージは大変効果的です。


基本的にスポーツとは、どれだけ再現性を高められるかなので、
前もってイメージした軌道を通すコントロールは必要なので
効果的なトレーニングだと思いますよ^^


では!


スリー


--------------ここまで---------------


---------------まとめ----------------


テスト勉強などで暗記ものをするとき
「書いた方が覚えやすい」とよく言われました。


確かに見て覚えることはなかなかできませんでした。


きっと、
書くことによって、色んなことを感じることが
できるから、記憶できるのでしょう。


体が覚えるというのもありますが、
それ以外にも、言葉の意味や文字の形などを
書きながら記憶しているのです。


これぞまさに「なぞる」に該当しますよね。


見るだけだと「真似る」になりますが、
書くことによって、その言葉を「なぞっている」のです。


書くことによって目も指も頭も総動員するので
色んな体の機能が働きます。


そこに音読まで取り入れると、
口と耳も参加するので、ただ真似るだけより
相当色んな体の機能を使うことになります。


そう考えると
書くことは「勉強版機能分析」ですね^^


見て覚えようとするのは
「勉強版経過分析」といったところでしょうか。


これらをテニスのイメージトレーニングに応用するには、
上手な人のプレーをどうのように活かせばいいのかが
見えてくると思います。


ただ見るだけではなく、
自分の体に訴えかけるような練習を
ぜひ取り入れてくださいね^^


では!


スリー


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